【ちょっとMITEYO!】
「栗饅頭」
奈良をこよなく愛するコラムニストMが、奈良の「深~い魅力」を読者にお伝えしようと東奔西走する企画「ちょっとMITEYO!」。和菓子や伝統工芸、職人さんを訪ね歩きます。
「柿寿賀」
(取材日:令和元年12月)
お正月まであとわずか。新しい年を迎えるにあたり、日頃お世話になっている方へのご挨拶や、家族との団らん、ちょっとした手土産に、お正月らしい粋なお菓子を用意したいですよね。
今回は、お正月の彩りにピッタリな「総本店柿寿賀」(奈良市高畑町、☎0742―20―1717)さんの和菓子をご紹介させていただきたいと思います。
全国菓子工芸大品評会通産大臣賞を受賞した奈良銘菓「柿寿賀」は、職人さんが柚子皮の甘露煮を芯に、丁寧に干し柿で巻き上げた和菓子です。
しっとりとした食感で、柚子のほのかな苦味と、干し柿の素の甘さが合わさり、古都を思い描く寧楽の味。昔から、「柿が赤くなれば医者が青くなる」ということわざがありますが、干し柿は生柿以上に、ビタミンA、食物繊維、必須脂肪酸が豊富で、コレステロールを下げたり、血液をサラサラにする効果があると言われています。
健康に良い柿を使っていることから、「寿賀」の由来は長寿を祝うと言う意味も。何とも縁起がイイですよね。オススメの保存は冷凍です。冷凍しても、固くならず、しっとりとしているので、解凍せずともすぐにいただくことができ、切り口も綺麗です。お正月のお供にご用意してみてはいかがでしょうか?
(コラムニストM)
総本店柿寿賀 住所:奈良市高畑町
電話:0742―20―1717
URL:https://kakisuga.co.jp/