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【ちょっとMITEYO!】
「ミかさ」

 奈良をこよなく愛するコラムニストMが、奈良の「深~い魅力」を読者にお伝えしようと東奔西走する企画「ちょっとMITEYO!」。和菓子や伝統工芸、職人さんを訪ね歩きます。

「ミかさ」

(取材日:令和元年9月)

 五條市には、老舗の和菓子屋さんが多く営業されており、地元の方々に愛されています。かつて五條市は、和歌山へ紀州街道、大阪に河内街道、そして、吉野川(紀ノ川)の水運と、交通の便に恵まれており、多くの人々が文化の往来を育んできました。華やかな五條の地には多くの豪商が暮らしており、来客に出すおもてなしの和菓子にたいそうこだわっていたそうです。
 江戸時代末、文久年間創業の和菓子店「千珠庵きく川」(五條市五條、?0747―22―1056)さんの看板商品は、どら焼きの「ミかさ」。商品名の「ミかさ」の「ミ」が、カタカナ表記なのは、皮の間に餡がサンドされている様子を表現したらしく、なんともユニークなネーミングです。
 北海道産大納言100%の餡はしっとり光沢があります。人気の皮は驚くほどきめ細やかでふっくらしています。厳選した材料を使った秘伝の生地を、店主自ら代々受け継がれた一文字(平らな銅板)で、一枚一枚、丁寧に焼きあげています。
 この皮ですが、通の楽しみ方があります。電話で予約を入れておくと、当日の朝に焼いた皮を販売してもらえます。思わず顔がほころぶ絶品の味に出会えますよ。  (コラムニストM)

  

春日庵
住所:?奈良県五條市五條1丁目5?1
電話:0747―22―1056
URL:http://www.senjuan.com/

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