【ちょっとMITEYO!】
かき氷「黒蜜きな粉わらび餅」
奈良をこよなく愛するコラムニストMが、奈良の「深~い魅力」を読者にお伝えしようと東奔西走する企画「ちょっとMITEYO!」。和菓子や伝統工芸、職人さんを訪ね歩きます。
かき氷「黒蜜きな粉わらび餅」
(取材日:令和元年8月)
うだる猛暑に奈良公園の鹿もぐったりする毎日が続いています。そんな夏の奈良で涼を求めて食べたくなるのは、ひんやり冷たい「かき氷」。ここ数年で、すっかり奈良の名物として定着しましたね。
わたしは、数年前まで「かき氷」が苦手でした。美味しさの代償に、頭にキーンとくる、あの頭痛が怖いのです。氷が喉を通る折、首回りの神経が体温より冷たい氷を危険物の侵入と判断し、脳に信号を送る現象らしいです。
ところが、昨今人気の『かき氷』は、降り始めた雪のよう、口の中で一瞬で溶けてしまいます。頭痛ではなく、幸せオーラが頭いっぱい広がります。
さつま焼で有名な春日庵さん(奈良市新屋町28、?0742―22―6483)は、開店と同時にかき氷を求めてお客さんが並びだします。人気の『黒蜜きな粉わらび餅』は、黒蜜と香ばしいきな粉とくるみの相性が良いことはもちろん、粒がしっかりし、一口で最高級とわかる北海道大納言小豆の餡は、店主自ら厳選して炊いています。
器の最後に残るキンキンに冷えたわらび餅の食感に感激する頃には、汗もすっかりひいて大満足です。 (コラムニストM)
春日庵 住所:?奈良市新屋町28
電話:0742―22―6483
URL:http://senjyuan.sub.jp/webshop/