【ちょっとMITEYO!】
いちご大福
奈良をこよなく愛するコラムニストMが、奈良の「深~い魅力」を読者にお伝えしようと東奔西走する企画「ちょっとMITEYO!」。和菓子や伝統工芸、職人さんを訪ね歩きます。
いちご大福
(取材日:平成31年3月)
皆さん、いちご大福は、お好きですか?私は、いちご大福に目がありません。いちご大福は、比較的歴史が浅い中で、しっかり市民権を得た和菓子ではないでしょうか?
和菓子にフレッシュな果物を使うという、和菓子にはなかった大胆な発想で、老若男女の心を射止めました。いちご大福がテレビで話題となった当時、こんなに気持ち悪い組み合わせは無理!無理!と思った事を鮮明に覚えています。それが今では虜なのですから、不思議なものです。イチゴが旬を迎えるこの時期になると、和菓子屋さんの店先に揺らめくのぼりに心惹かれ、ついつい立ち寄ってしまいます。最近、いちご大福が発酵食品だと知りました。時々、イチゴの回りで、ピリピリと感じるのは、正に発酵の証。
なんと、健康と美にうれしい発酵食品。ますます心惹かれる和菓子です。数あるいちご大福の中で、世界遺産元興寺の脇道にある末廣堂さん(奈良市鵲町、☎0742―22―2179)のいちご大福は絶品中の絶品!九州産の大粒イチゴを、丁寧に炊き上げた少な目の白餡と、吉野葛をブレンドした極限の薄さの大福で包んでいます。
その為、一口ほおばると、みずみずしいイチゴの果肉と、あんが交じり合う瞬間を楽しむ事ができるのです。正に、ライブ感たっぷりのいちご大福。
いちご大福の期間もあとわずかです。大人気のため、ご予約の上ご来店を。
(コラムニストM)
末廣堂 住所:奈良市鵲町
電話:0742―22―2179