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【ちょっとMITEYO!】
鶴屋徳満 献上三笠

 奈良をこよなく愛するコラムニストMが、奈良の「深~い魅力」を読者にお伝えしようと東奔西走する企画「ちょっとMITEYO!」。和菓子や伝統工芸、職人さんを訪ね歩きます。

鶴屋徳満 献上三笠

(取材日:平成31年1月)

 奈良市出身で2020年の東京オリンピック公式記録映画監督を務める河瀬直美監督の作品の中で「あん」という映画があります。名だたる俳優さん達に混じって、イイ仕事をしているのが「どら焼き」です。そう、タイトルの「あん」とは、どら焼きのあんです。
 出来の悪いどら焼き店主が、見知らぬ老婆から粒あん作りを教えてもらうシーンがあり、グッとくる台詞がいくつも出てきます。老婆が豆を入れた鍋を覗き込み「せっかく畑から来てくれたからおもてなしよ。あんは、練るのではなく煮詰めるのよ」と、ゆっくりと木ベラを回す優しい眼差しのシーンは涙を誘います。
 昨今、どら焼きのあんの部分に創意工夫されたものが流行しているようですが、私はやっぱり〝王道〟の粒あんのどら焼きが好きです。奈良にはご紹介したいおいしいどら焼き(三笠饅頭)がいくつかありますが、正統派のイチオシは、皇室献上で有名な鶴屋徳満(本店:奈良市下御門町、☎0742・23・2454)の献上三笠です。豆の粒が綺麗に残り食感で豆の艶がわかります。正にあんを練るのではなく、大事に煮詰めたのが伝わってくる上品な粒あんです。
 ※写真は、献上三笠のふっくらした味わいをそのままに。小ぶりサイズの立鶴三笠
(コラムニストM)


鶴屋徳満
住所:奈良市下御門町
電話:0742ー23ー2454

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