【ちょっとMITEYO!】
奈良うちわ 「うちわ模様/漆黒水仙」
奈良をこよなく愛する女性ライターMが、奈良の「深~い魅力」を読者にお伝えしようと東奔西走する企画「ちょっとMITEYO!」。和菓子や伝統工芸、職人さんを訪ね歩きます。
池田含香堂 六代目 池田匡志さん
(取材日:平成30年5月)
奈良が誇る伝統工芸品「奈良うちわ」を製造・販売している老舗「池田含香堂」(奈良市角振町)は、創業160余年の歴史と製法を守り続ける、国内唯一の奈良うちわ店です。
手すき和紙を色引きし、二代目・池田栄三郎(江戸末期)の絵柄を手作りの小刀を使い、垂直に突くようにして前に彫り進む「突き彫り」の技法。これを竹骨に貼り合わせ、外周りを美しく整えて仕上げます。
一般的に使用されている「まつりうちわ」の骨組みが20~30本なのに対して、「奈良うちわ」の骨組みは70~80本。自然素材の細い竹骨を多く使用することで良くしなり、少しの力で多くの〝イイ風〟が得られます。また通常の使い方なら30年の耐久性があるそうです。
伝統の技を受け継ぐ27歳の若き六代目・池田匡志さんは、「今まで、これ以上の〝イイ風〟がくるうちわに出会ったことがない」と力強く断言。その言葉から「奈良うちわ」への自信と愛情、歴史を背負っている者の覚悟を感じることができました。
今年の夏、大切な方への贈答や、小粋な贈り物を探しておられる方は、奈良うちわを贈ってみてはいかがでしょうか?私は、自身へのご褒美として購入を考えています。
(ライターM)
池田含香堂 住所:奈良県奈良市角振町16
営業:9:00~19:00
定休日:9月~3月=月曜日、4月~8月=無休
電話:0742-22-3690
URL:http://narauchiwa.com/