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【ちょっとMITEYO!】
上生菓子「七変化」

 奈良をこよなく愛する女性ライターMが、奈良の「深~い魅力」を読者にお伝えしようと東奔西走する企画「ちょっとMITEYO!」。和菓子や伝統工芸、職人さんを訪ね歩きます。

寧楽菓子司 中西与三郎 和菓子職人 鈴木さやかさん

(取材日:平成30年4月)

 奈良観光の人気スポットならまちにある老舗和菓子店「寧楽菓子司 中西与三郎」は、厳選した素材を生かし手仕事にこだわった伝統の味が自慢。和菓子の楽しみは味はもとより四季の美しさを表現する職人の技―。そこには、日本の「おもてなしの心」が宿ります。今回、同店の和菓子職人・鈴木さやかさんに、梅雨の季節をイメージした生菓子の創作をお願いしてみました。
 鈴木さんが選んだ題材は「雨に濡れた紫陽花」。糸寒天を溶かし砂糖を加えて煮詰め、固めた錦玉(きんぎょく)を使い、その上に赤ワインと桃のリキュールで色付けした羊羹(ようかん)で花弁を表現。優しい光のプリズムを見事に表現してくれました。
 和菓子作りの工程で豆から餡(あん)を作る作業は、時間と手間が掛かり小豆の下ごしらえには、丸二日もかかるそうです。しかし和菓子に魅了されると、その作業が楽しくて苦にならないと鈴木さんは言います。豆には奥深い可能性が秘められているのでしょうか。
 これから夏にかけて同店では、定番人気の「水ぼたん」が登場します。わらび餅の生地の中に、月ヶ瀬の梅を漬けたシロップを餡に練りこんだ口当たりの良い上生菓子は、多くのファンが心待ちにしています。
(ライターM)


寧楽菓子司 中西与三郎
住所:奈良市脇戸町23
営業:9:30~18:00
定休日:: 不定休 (休業日はお問い合わせください)
電話:0742-24-3048
URL:http://www.naramachi.jp/

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