5月から音楽の祭典「ムジークフェストなら2019」
舞太鼓あすか組 宇野寛至さん、ピアニスト 酒井有彩さん、ウクレレパフォーマー 鈴木智貴
(取材日:平成31年3月)
奈良のさまざまな街、寺社仏閣などをステージにした音楽の祭典「ムジークフェストなら2019」が、5月18日から6月9日まで開催される。なら100年会館大ホールでは関西フィルハーモニー管弦楽団と奈良県出身のピアニスト・酒井有彩さんのコラボ、十津川温泉ホテル昴では生駒市出身のウクレレパフォーマーの鈴木智貴さんが、龍田大社では、舞太鼓あすか組が演奏する。出演する奈良ゆかりの3人に意気込みと見どころを聞いた。
華やかでロマンチックな ショパンを披露
ムジークフェストならの開幕まで約2カ月。今年はウィーン少年合唱団が来日し、5月31日、県文化会館の国際ホールで「天使の歌声」を響かせるなど、県内各地でさまざまなイベントが催される。
6月9日、なら100年会館大ホールでは、ピアニストでクラシック界のホープ・酒井有彩さんが、指揮者の藤岡幸夫さんと、関西フィルハーモニー管弦楽団とコラボ出演し、ショパンを披露する。ベルリン芸術大学を最優秀で卒業し、9年間ヨーロッパ各国を留学した酒井さんは4年前にもムジークフェストならに出演し、西大寺で演奏した。
「お寺で演奏させていただいたのはムジークならではのことです。奈良全体が音楽に包まれる素晴らしいイベントだと思います。地元の100年会館で演奏するのは本当に楽しみ。ショパンのロマンチックで華やかなピアノの音色をたくさんの方々に聞いていただきたい」と意気込みを語る。
ウクレレでこんな曲も 魅力伝えたい
6月7日、十津川温泉ホテル昴では、ウクレレの国際大会で世界一に輝いた生駒市出身の鈴木智貴さんが出演。現在、オリジナル曲の「Fallen Leaves」が引っ越し会社のTVCMで全国放送されるなど、注目のウクレレパフォーマーで、全国ツアーも展開している。
鈴木さんも般若寺や黒滝村などでムジークフェストならへの出演歴があるが十津川村は初。「十津川村に行くのを楽しみにしています。ウクレレはハワイアンなイメージがありますが、『ウクレレってこんな曲もできるんや』て思ってもらえるようなことも考えたいと思っています。ウクレレの魅力を伝えることができれば」と思いを語る。
境内に迫力の鼓動を
5月20日、龍田大社での演奏に挑むのは、国内47都道府県、世界21カ国で公演歴のある和太鼓芸術楽団「あすか組」。ムジークフェストならへの出演は初めてのこと。
柔と剛を兼ね備えた演奏、エンターテイメント溢れるパフォーマンスは、老若男女、国籍問わず、多くの人の魂を揺さぶり、話題を呼んでいる。
出演するメンバーの宇野寛至さんは「地元奈良の由緒ある神社で演奏ができるということで、メンバー全員が気合入ってます。オリジナルの曲を響かせ、パワフルで元気が出るようなステージにしたいと思います」と意気込み、境内に鼓動を響かせる。
うの・かんじ 舞太鼓あすか組に在籍しており、今回の注目公演の一つ。広陵町を拠点に活動。 さかい・ありさ 奈良県出身。関西フィルの有料公演に出演するソリスト。 すずき・ともき 生駒市出身。直近ではオリジナル曲がサカイ引越センターのCMに抜擢されるなど活躍。 ムジークフェストなら2019 URL:http://www.naraken.com/musik/