何度でも食べたくなる「とり天」
お食事処 たちばな
(取材日:令和2年3月)
自家製の塩麹につけて一晩寝かせ、地元の向出醤油と国産のニンニク、生姜をすり込みさらに一晩寝かせる。天ぷら粉をまぶし、ネギを加えて油で揚げ、提供するまでに3日を要する特製の「とり天」だ。
つける薬味は3種類。奈良漬と柚子胡椒を合わせたタルタルのソース、アンデスの赤塩、そして柚果汁のラインナップ。サクッとした歯応えと同時に、ネギの香ばしい風味が立ち込める。やわらかくジューシーな鶏肉のうま味が口に広がっていく。
それを追いかけるように個性ある薬味たちが酸味、辛味、爽やかさなどの彩りを加える。なんとも軽く、味わい深いのだ。「第9回からあげグランプリ」で金賞受賞したのもうなずける。
町屋を改装した風情ある客間と、店主夫婦の優しいもてなしも、この料理店の魅力であることを添えておきたい。
奈良市奈良阪町2340 住所:奈良市奈良阪町2340
電話:0742-23-6526