【ちょっとMITEYO!】
四代目・こばしの焼き餅
奈良をこよなく愛するコラムニストMが、奈良の「深~い魅力」を読者にお伝えしようと東奔西走する企画「ちょっとMITEYO!」。和菓子や伝統工芸、職人さんを訪ね歩きます。
四代目・こばしの焼き餅
(取材日:平成30年12月)
好きになった食べ物を、飽きることなく何度でも食べたい!いわゆる「ハマる」という状態は、誰でも経験したことがあると思います。意外にも女性に多く見られる現象らしく、私も気に入った和菓子が出ると、日参の如く買いに走ることがあります。
約2年程前、友人から「稀少なお饅頭だから心して食べてね」と頂いたのが、こばし餅店(吉野郡吉野町、☎0746・32・2347)の「こばしのやき餅」でした。見た目は、餡を餅で包んだシンプルなお饅頭ですが、一口頂いて、そのおいしさにびっくり!
餅は薄く柔らかで、軽くつけた焼きの香りがふんわりと鼻に残ります。たっぷりの餡は、しっとりきめ細やかで、なんとも上品な口当たりです。
「毎日10個ぐらい余裕で食べられる。ハマるよ!」と、喜んだのもつかの間。お店は、自宅から2時間以上かかる吉野。午前8時の開店から、お昼には売り切れる人気店。確実に手に入れたければ、数日前から予約をすべし。
食べたい気持ちは強くとも、お饅頭は遠し。そんな恋焦がれる「こばしのやき餅」を、久しぶりに買いに行ってきました。
予約しておいたお餅を受け取り、車に乗り込んだ瞬間に包みを開けて、パクリ。あーーー。期待を裏切らない変わらぬおいしさが健在です。次は、春限定で販売する「よもぎのやき餅」を買いに来たいと思います。
(コラムニストM)
こばし餅店 住所:吉野郡吉野町
電話:0746ー32ー2347