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16歳、女子競泳界期待のホープ 「東京五輪で金を」

女子競泳界期待の星 難波 実夢さん

(取材日:平成31年4月)

 金メダルに最も近い女子高校生―。女子競泳界期待のホープでニッシンスイミングスクールマコトの難波実夢さん(奈良市出身、天理高2年)が、世界選手権の代表選考を兼ねた競泳日本選手権の自由形400㍍、800㍍で優勝し、16歳の新星が日本代表候補に名乗りを上げた。難波さんは「オリンピックで金メダルを取りたい」と語り、同スクールの茅原直人コーチと、こころ整骨院の仲林久善トレーナーと共に、東京五輪で夢を実現する。


  「泳げない」という母親の勧めで1歳から水泳を始めた難波さんはほぼ毎日、大和郡山市のニッシンスイミングスクールマコトに通い、頭角を現した。中学の時点で日本を代表するタイム、レベルだった難波さんだが、一度は「辞めたい」と思ったことも。しかし、もともと負けず嫌いな性格。「練習はあまり好きとは言えないけど、タイムが伸びることが楽しくなっていきました」と語る。
 茅原コーチは「まだまだ成長途中。400㍍、800㍍、1500㍍と、いずれも好タイムを出し、どの距離が適正かまだわからない。手足の力が強く、キックに伸びがある選手。将来の日本の競泳界の期待を集めるオールラウンドスイマー」と評する。
 大会前(3月時点)、年齢の制限がなく実業団選手や大学生選手と横一線になる日本ランキングで難波さんは400㍍で3位、800㍍でも3位、1500㍍で5位にランクイン。2020年の東京五輪の水泳のメダル、表彰台に最も近い女子高校生になる。
 3月29日、東京辰巳国際水泳場で行われた第41回 全国JOCジュニアオリンピックカップに出場した難波さんは、400㍍自由形を4分1秒21、大会新記録、奈良県短水路新記録で優勝。800㍍では8分16秒29の驚異のタイムで18年ぶりの日本高校新記録更新、大会新記録、奈良県短水路新記録と記録づくめで優勝し、世界選手権の代表選考を兼ねた競泳日本選手権に挑んだ―。
 同選手権の400㍍。茅原コーチが評していたよう、6連覇中の選手を後半に追い上げ、初優勝。タイムは4分9秒39。さらに1500㍍では3位だったが、800㍍でも優勝を果たした。すべての距離で奈良県新記録・高校新記録を樹立した。
 難波さんは「オリンピックへ出場し、金メダルを獲るのが夢。コーチ、トレーナーと練習に励み、さらなる高みを目指していきたいです」と語り、1秒、コンマ1秒を削るため、コーチ、トレーナーと共に練習と、身体のコンディションを整えることに励む。
 奈良県に金メダルを―。難波さんが、2020年の東京五輪でその夢を実現する。


オリンピックに出場、金メダル獲得を目指し三位一体で練習に励む(写真右から)仲林トレーナー、難波さん、茅原コーチ


なんば・みゆ
奈良市出身。天理高校在学。1歳から水泳をはじめ、中学校時代に短距離から長距離に種目を変更した。今年3月29日に出場した全国JOCジュニアオリンピックカップでは大会新記録や日本高校新記録などを打ち立て優勝。競泳日本選手権では、自由形400㍍、800㍍で奈良県新記録・高校新記録を樹立し、女子競泳界期待のホープとして活躍する。

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